図鑑公開日 : (更新はありません)

ニルギリテン

学名 : Martes gwatkinsii
英名 : Nilgiri marten

IUCNレッドリスト基準

危急(VU)

インド南部の湿度の高い熱帯雨林に生息する肉食性の哺乳類。群れを形成する。

生息地・生息環境

ニルギリテンはインド南部の旧トラヴァンコール王国領のケララ州、タミル・ナードゥ州のニルギリス地区、カルナータカ州のコダグ地区から同州チャルマディガートまで北に分布しています。
ニルギリテンは標高300mから1,200mの範囲にある湿度の高い熱帯雨林を主として、標高2,400mまでの常緑樹林や山地林草地モザイク地帯に生息しています。その他、お茶畑、アカシア畑、コーヒー畑、カルダモン畑、ワトル畑でも見られます。

分布形式 規模 状態 場所
自然分布 現存 インド共和国

特徴

ニルギリテンはインドで見られる唯一のテンです。本種の体長は50cmから70cm、尾長は35cmから50cmになります。頭から臀部まで濃い茶色をしていて、前方四分の一ほどの体毛は赤みがかった色をしています。頚部の腹側は明るい黄色から橙色をしています。
ニルギリテンは昼行性の生き物です。主に樹上性を示しますが、時々地面に降ります。
彼らは社交的で、群れの中で過ごし、共に狩りをします。

食べもの、栄養

ニルギリテンは主に肉食性で、鳥、マメジカ類やインドオオリスなどの小型哺乳類、セミなどの昆虫を捕食します。また蜂蜜の形で花蜜を摂取します。また、さまざまな果物や種子も食べます。

生殖・繁殖・増殖

ニルギリテンの交配システムと繁殖行動についてはほとんどわかっていません。

ニルギリテンの画像